村上春樹について語ってみた。
通勤時、30分弱地下鉄に乗ります。
だいたい座れるし乗り換えないし、けっこうラク。
で、その30分何してるかってゆうと
たいてい本を読んでます。
あら平凡なお答え。
けど家だと雑事に追われてあまり読めないので
この時間は貴重なのです。
眠気に勝てない日も多々ありますが。
あれこれジャンル問わず読むほうですが、
好きな作家の1人が 村上春樹氏。
1番好き、と言ってもいいかもしれない。
本はだいたい図書館で借りちゃうのですが、
村上春樹だけは文庫化も待たずに買っちゃいます。
文章がとても好き。
静かで淡々とした語り口。
主人公が自分の感情を言葉にすることはあまりなくて、
でもほんとはすごく豊かな感情を持っているのが
不思議にハマります。
謎が謎のまま終わってしまう話が多いんだけど、
読んだ後それについて
あれこれ考えるのがまた楽しい。
それと不思議に、書かれていることと同じことをしたくなる。
主人公が運動してると自分もしてみたり、
料理を作っていると同じものを作ってみたり、
村上春樹の小説世界に生きてるような気になっちゃう。
エッセイも同じで、
ふだんは聞かないジャズやクラシックを聴いてみたくなったり、
飲めないウイスキーを飲んでみたくなったりします。
激しくはないけどすごく影響力のある文章。
最近は生原稿流出とか、ノーベル賞候補か?とか、
小説以外で「村上春樹」の名を聞くことが多いけど。
面白いのでたくさんの人に読んで欲しいのです。
ある習い事をしていた時、
村上春樹好きのお友達ができました。
2人で盛り上がってたところに
「読んでみたいけどどれがいーの?」
って人が現れたもんだから張り切っちゃいましたよ。
「羊をめぐる冒険」は読んだっていうから、
次はデビュー作の「風の歌を聴け」かなー。
その次は「1973年のピンボール」で…って
2人でプロデュースしたんだけど、
いや、楽しかったなぁ。
読まされた人もまんまと春樹ファンになっちゃったし。
この流れはホントにいいんじゃないかと。
「風の歌を聴け」と
「1973年のピンボール」、
「羊をめぐる冒険」は羊三部作と言われていて、
時間の流れ的に
「羊をめぐる冒険」は1番後なんだけど。
前2作は何か事件が起こるわけではない、淡々とした話。
「羊をめぐる冒険」はふつーに物語として面白いし、
村上春樹がその後も何度も繰り返して書く要素が
いっぱい詰まっていて、原点だと思うのです。
私が最初にハマったのがこれだっていうのもおすすめ理由ですが。
さてその村上春樹氏、
期間限定でHPを公開していることにさっき気付きました。
「村上朝日堂」。
読者からのメールに村上氏が答えるもの。
小説の話もあるけど全く関係ないものもあって、
答えがけっこう笑えるので
興味のある方はぜひどーぞ。
って関係者みたくなっちゃったな、おい。
1人で楽しむこともできるのに、周りにすすめたくなっちゃう。
ファン心理とは不可解なものです。
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